神戸市のパソコントラブルはプロの出張パソコンサポート！

まずはご相談ください：現在の症状・ご希望の設定・学びたい内容をお知らせいただければ、最適なプランと概算費用をご案内します。

料金の詳細は サポート料金ページ をご確認ください。

状況：灘区（人口約14万人）の六甲山南斜面に建つ3階建て住宅から「2階のWi-Fiルーターから3階の書斎まで電波が届かない」との相談を受けました。神戸市は六甲山系（最高峰931m）の急斜面に市街地が形成され、灘区・東灘区では標高差100m以上の地形に住宅が密集しています。当該住宅は標高約80mの急傾斜地に建ち、1階から3階まで垂直方向に約9mの高低差がありました。
原因：現地調査で、2階リビングに設置されたWi-Fiルーターから3階書斎まで、鉄筋コンクリートの床スラブ2層（厚さ各20cm）と木造の間仕切り壁が電波を遮蔽していることが判明しました。Wi-Fi電波測定器で確認したところ、3階書斎での電波強度は-75dBm（実用限界の-70dBmを下回る）で、通信速度は1Mbps未満でした。神戸市特有の急傾斜地では、垂直方向に複数階層が積み重なる構造が多く、階層間の電波到達が課題となります。
対応：まず、2階のWi-Fiルーターを階段踊り場の天井付近（床から約2.4m）に移設し、垂直方向への電波放射を改善しました。さらに、3階書斎の入口に中継器（Wi-Fi 6対応、デュアルバンド）を追加設置し、2階からの電波を増幅して書斎内に再送信する構成としました。中継器の設置位置は、2階ルーターからの電波強度が-60dBm以上を確保できる最適点を測定器で特定しました。設置後、3階書斎での電波強度は-50dBmまで改善し、通信速度は下り80Mbps・上り40Mbpsを安定して確保できました。
再発防止策：六甲山南斜面の急傾斜地では、垂直方向の電波到達距離が限られるため、各階に中継器を配置する「メッシュWi-Fi」構成が有効であることをご説明しました。また、鉄筋コンクリート造の住宅では、5GHz帯（Wi-Fi 6）より2.4GHz帯の方が障害物を透過しやすいため、用途に応じて周波数帯を使い分けることを推奨しました。灘区・東灘区の急斜面エリアでは、同様のWi-Fi電波問題が多く報告されており、当社では地形を考慮した最適配置をご提案しています。

状況：中央区のポートアイランド（人工島）にあるオフィスビル10階から「業務用デスクトップPCの電源が入らない」との依頼を受けました。ポートアイランドは神戸港沖合に造成された人工島で、三方を大阪湾に囲まれています。当該オフィスは海側に面した窓際に複数のPCを設置していました。
原因：PC本体を開けて内部を点検したところ、マザーボード表面とメモリスロット周辺に白色の結晶状物質（塩分の析出）が大量に付着していました。電源コネクタ部分でショートが発生し、起動不能になっていました。ポートアイランドは海岸線から100m以内に位置し、大阪湾からの潮風により塩分がオフィスの換気口から侵入しやすい環境です。特に10階の高層階では海風が強く、夏季の南風により塩分濃度が高い空気が直接流入します。神戸市の沿岸部（HAT神戸・六甲アイランド・須磨海岸周辺なども同様）では、塩害によるPC故障が頻発しています。
対応：腐食が進行していたマザーボードと電源ユニットは交換が必要と判断し、同等スペックの新品部品を調達して換装しました。メモリモジュールは塩分を除去クリーニングして再利用しました。さらに、PC本体を窓から離れた内壁側（窓から約3m）に移動し、防塵フィルター付きPCケースに換装しました。換気口には高密度フィルターを追加設置し、塩分粒子の侵入を最小化しました。オフィス全体で6台のPCがありましたが、すべて同様の予防対策を実施しました。
再発防止策：ポートアイランド・六甲アイランドなど人工島のオフィスでは、夏季（6月から9月）の南風シーズンに窓を開放せず、エアコンの内部循環モードを使用することを推奨しました。PC内部の定期清掃を年2回（4月・10月）実施し、塩分付着をチェックする保守契約を締結しました。沿岸部の事業所では、塩害対策が機器長寿命化の鍵となります。中央区・兵庫区・須磨区の海岸線から1km以内のエリアでも、同様の予防保全をご提案しています。

状況：西区（人口約25万人）の西神ニュータウンに新築された戸建て住宅のお客様から「PC3台とプリンター1台の初期設定をまとめて依頼したい」との連絡を受けました。西神ニュータウンは神戸市営地下鉄西神・山手線の西神中央駅を中心とする計画都市で、1980年代から開発が進んだ新興住宅地です。
原因：お客様は引っ越し直後で、光回線（NTT西日本フレッツ光ネクスト・1Gbps）の工事は完了していましたが、ONU（光回線終端装置）とWi-Fiルーターの接続設定、PC3台（Windows 11デスクトップ2台・ノートPC1台）の初期設定、プリンター（無線LAN対応複合機）の設定がすべて未完了の状態でした。新築住宅のため、LANケーブルの配線計画も未定でした。
対応：まず、1階リビングのONUとWi-Fiルーター（Wi-Fi 6対応、最大速度1.2Gbps）を接続し、インターネット疎通を確認しました。Wi-FiのSSID（ネットワーク名）・パスワード・暗号化方式（WPA3）を設定し、2.4GHz帯と5GHz帯の両方を有効化しました。次に、PC3台の初期設定（Windowsアカウント作成、Microsoft Office 365インストール、Windows Update実行、ウイルス対策ソフト導入）を順次実施しました。プリンターは無線LAN経由で各PCから印刷できるよう設定し、スキャン機能も有効化しました。最後に、2階の子供部屋と1階リビング間の有線LAN配線（Cat6ケーブル・30m）を壁面に沿って配線し、デスクトップPC1台を有線接続しました。作業時間は合計約4時間でした。
再発防止策：新築住宅では、引っ越し前に光回線工事とLANケーブルの配線計画を立てておくことで、入居後すぐにインターネット環境を利用できることをご説明しました。西神中央駅・学園都市駅周辺の西神ニュータウンでは、同様の新築住宅でのPC初期設定需要が高く、当社では引っ越しシーズン（3月・4月・9月・10月）に優先対応しています。西区・垂水区の計画都市エリアでは、まとめてサポートパッケージをご用意しておりますので、お気軽にご相談ください。